【川西】「常楽庵」でコスパランチ&初めての「極楽湯」

冬休みの間、特にやることもないので「娘に町の銭湯でも体験させるか」ということで極楽湯に行くことにした。
私自身、小さい頃に守口のいとこの家に泊まりに行ったらみんなで銭湯に行くのが恒例だったので(いとこの家は極小住宅で風呂も小さければ脱衣所もなかった)、銭湯と言えばワクワクする場所だった。

でもその前に。
前から気になっていた常楽庵(極楽湯の3軒隣)でランチを。

こちらも初訪問。
ネットの情報通り、低価格設定だな!

中は広くて座敷もあった。
ご夫婦っぽい高齢男女が愛想よく対応してくれた。

2時ごろ、お客さんは他にいなかった。
極楽湯オープンの3時までゆっくりランチしよう。

お店自体は2022年に建ったばかりで店内もまだまだ新しい。
でも小物がレトロだったり、統一感のないハンドメイド品があちこちに飾られていたりで、オリジナルな空間に育っていってる。

「はい、クリスマスプレゼント♪」とご店主が娘にお菓子をくれた。
まるで孫にお年玉くれるみたいにニコニコしながら。
娘はすごく喜んだ。

15分ほどして私のハンバーグ定食(コーヒー付きで1000円の方)が到着。
既製品もちょっと混じってそうな雰囲気だけど、それでもこれで700円は安いよね。

娘のカレーライスには小鉢2品ついてた。
これで600円!

娘は私のハンバーグをつついて食べ、時折りカレーを食べ、ある程度のところで「ごちそうさま」をしたかと思えば「ホットケーキ、食べたい」だとぉ?
でも普段あまりデザートも欲しがらない娘が頼むので、追加注文した。
カレーと同じ600円だった、おい。

娘は結局ホットケーキ2枚のうち1枚だけを食べ、私のコーヒーについていたチーズおかき2枚を「これ好き!」とたいらげた。
娘の残飯処理にがんばった私はお風呂の前にお腹いっぱいになってしまった。

娘の希望で座敷に座った私たち。
おかげでおじいちゃんマスターは料理を運ぶたびに靴を脱がないといけなかった。
それが申し訳なかったので、お皿下げは娘にやらせた。
こういうお手伝いが嬉しい年齢の娘は積極的に動いた。

娘がトレーを持って「はい、どうぞ~!」と厨房に行くと「あら、ありがとう~!!」とおばあちゃん店主は激しく喜んでくれて、「そんなことされたら、おっちゃん仕事なくなるわ~!!」とおじいちゃんマスターは大声で笑ってくれた。
温かな反応に味をしめた娘は何度も食器を持って行き、そのたびに2人は歓声を上げて迎えてくれて、なんか夏休みに田舎帰ってお手伝いしてるみたいな感じになってた。

そんな牧歌的な時間を過ごしたあと、本日のメインイベント、銭湯へ。
開店早々、入口先に自転車が並んでた。

一応店の前のスペースに車をとめていいらしいけど、狭いうえにこんなけ自転車あったら、ムリやわ。
うちらも自転車で来て正解やったな。

でも第二駐車場と提携しているらしく、一時間の無料券がもらえるんやて。
(第二駐車場ってどこやったっけ?)

ここはタオルが20円で借りれるということで、どんなものかと、借りてみることにした。

昔っからある極楽湯。
前を通ったことは何百回もあるけど、入るのは初めて。
昔はこの辺り一帯が革工場やったから仕事帰りの人で賑わってたやろうな。
それが全部つぶれてキセラができて、広い公園とスタイリッシュなショッピングセンターが建って、景色がまったく変わったけど。
この極楽湯は昭和の時間を閉じ込めたみたい。

中もやっぱり古いけど、隅から隅まで、なんてかわいい。
使い込まれた本物のレトロ感。
下駄箱の色がおしゃれすぎる。

誰もいなかったので脱衣所も撮らせてもらった。
ああ、もう、愛おしすぎる配色!!

傘箱なんて初めて見た。
昔は傘も高級品やったから?

手洗い場のタイルの可愛らしさと今はもうない中央商店街の広告版。
涙腺ゆるみそうやわ。

きわめつけはこのヘアドライヤー。
これは絶対体験しなあかんやつや!

こっから先の湯場もお宝いっぱいで、特にタイルに描かれた鯉がキレイだった~。
洗い場の座椅子がすごく小さくて低かったのもおもしろかった。
開店早々の女性客は常連っぽいおばあちゃんが多くて、娘はかわいがられた。
娘も娘で、ニコニコとお話を聞いてくれるおばあちゃんに懐き、私は1人で銭湯来たみたいになってた。

貸しタオルは薄かったけど、髪や体を拭くには十分。
持って帰る手間を考えたら20円は安い。
柔軟剤の匂いをもうちょっと抑えてくれたらなおいいな。

お風呂を出た後、番台前のコンパクトな休憩室のソファに座った。
娘にアイスクリームを買ってあげて、食べている間に私はテーブルに置いてあった雑誌を手に取った。
こういうときにしか読まない雑誌にはジャニー喜多川のことが書いてあった。