川西「尼安」は今だけ小売OK!

前を通るたびに気になっていたお店。

阪急バスの「呉服橋西詰」近くのツタに覆われた、倉庫のような小さな店舗。

普段はこんな風にシャッターが閉まっていることが多いけど、たまに開いている。

でも、こんな看板が出ているのは初めて見た。

ちょっと本格的な魚を扱ってるっぽい。
今日はダンナも家にいるから「タチウオおつくり」2人前900円を買ってみようかな。

「すみませ~ん・・・」と緊張気味に声をかけると、奧で新聞を読んでいたご主人が「は~い!」と出てきた。
小柄だけど覇気があって、いかにもお魚を扱っている業者さんっぽい雰囲気。
いまだに魚もさばけない私なんて、相手にされるんだろうか・・・と心配になったけど。
ご主人、めっちゃよくしゃべる気さくな人だった(笑)。

なんでもこちらの「尼安」さんは、飲食店相手に魚を売る卸。
本来、こんな一般向けの販売はしないけれど、今はコロナでほとんどの取引先が休業状態。
お店の方から「小売りやってもいいよ、というか、やってくれ。俺らは買ってあげられへんから」と言われたらしい。

ツイッターで「コロナの影響でいい魚が市場に出回っている」というのを読んだことあるけど、こういうことか。

ご主人と話し込んでいるうちに結局「ハマチの幽庵漬4切」と冷凍マグロ1片を購入。
調理の仕方と食べ方を3回ずつ繰り返して教えてくれた。

ハマチは「前の日に作った残りやから、400円でいいよ」。
1切100グラムぐらいあった。
ご主人が漬けてくれたとあって、中まで味が染みてて美味しかった♪

マグロの方は「今は船が漁に出えへんから冷凍しかないけど、これはホンマやったらお寿司屋さんに卸すようなやつやで」。
120グラム強で360円。
消費税はサービスなので、計760円だった。

これからどうなるかはわからないけど、今の騒動が収まったら、たぶんまた卸に戻られるだろうから、また近いうちに買いに行きたい。
毎日10時から14時ぐらいにオープンされるそう。
ただ、ご主人は配達に出かけられることも多いそうで、そのときは30分くらいで帰ってくるとのこと。
いろいろハードルある分、返って楽しい(笑)。