さようなら、「宝塚ホテル」

2020年3月末で営業を終えると聞いてダンナに連れてきてもらった宝塚ホテル

お向かいの駐車場に「狭っ!」って言いながら車とめて

ホテルの外壁を見上げ歩いて

正面の入口へ。

実は宝塚ホテルには何の思い入れもなく、取り壊されると聞いて初めてやって来ただけだ。
ただ、歴史を感じる建物がなくなるということが、すごく寂しくて。
自分の幼少時代の、昭和という時間がさらさらと砂のように消えていくようで。。。
もう、たまらなく切ない。
だからせめてたくさん写真に収めておきたくて。
私の他にも、館内のあらゆるとこを撮影していた人が何人かいた。

くすんだ色の噴水もガーデンチェアも、昔は真っ白に輝いていたんだろうな。

こんな彫金のプレートも電光掲示板に取って代わられるんだろうな。

小さい頃はこんなドレスに憧れたな。
ちょうど3歳の娘も「きれ~い!」ってはしゃいでる。

アーチ形の窓から差し込む光と緑。
70年代の少女漫画の世界みたいだよ。

この神殿みたいな天井、前の阪急梅田駅を思い出して、また涙出そう。

和テイストのステンドガラス。
なんてノスタルジック。

こういうパネルも、もうなくなるだろうな。

2階は結婚式場になっていた。
きっとここで結婚式をあげたと思われる50代ぐらいのご夫婦が、ホテルのスタッフに写真を撮ってもらっていた。
奥様の方が熱心に思い出を語っている様子だったのに対し、ご主人はぼーっと宙を眺めてた。
奥様が写真を撮る場所を決めて、隣に来るように言われた時だけ、ご主人はゼンマイ人形のように歩いてた。

レストラン営業も今月末まで。
もうあまり日にちがないけど、何か食べに来たいな。
本当の思い出を作るために。。。